お見合いだけど、恋することからはじめよう
「そしておれは、ななみんに、
『まず、ちゃんと恋をするところからはじめよう』と提案した」
そこで、諒くんはくしゃっと顔を歪めた。
「それなのに、おれは仕事が忙しくて、なかなか逢うこともできず……まぁ、そういうのが理由で、今までつき合ったヤツともうまくいかなかったんだが……だから、きみと逢うのは今日でまだたったの三度目だ」
そして、諒くんの怖いくらいの目力がふっ、と緩んだ。