お見合いだけど、恋することからはじめよう
「おつまみ、食べなよ。お酒ばっかじゃ、身体に悪いよ?」
あたしは、お通しのピンチョスを軽くつまんだだけであとは酒ばかり呑む青山に、アヒージョやトルティーヤを勧めた。
友佳はいつの間にかすっかり潰れてしまって、テーブルに突っ伏したままだ。
だが、青山は首を振って、
「こんな夜遅くに、こんな高カロリー考えられないし、他人の直箸で突かれたものは食えない」
と拒否して、何杯目かのビールを呑み干す。
すぐさま店員さんを呼んで、今度はあたしと同じモヒートを頼んだ。
……潔癖症のダイエット中の女子かっ!?
他人が親切心で言ったげてるってのに、ムカつくヤツだ。
「あんた、そんなに神経質なのに、よくいろんなオンナを抱けるね?」
……言ってやったぜ。
あたしは、ふふん、と嗤ってモヒートを呑んだ。
「キスはしないからな」
……はぁ!?
危うく、モヒートを噴き出しそうになる。
たとえ、どんなに背が高くてイケメンでハイスペックであったとしても。
……あたしは、こんな男、絶対にイヤだ。