お見合いだけど、恋することからはじめよう

「……心配しなくても、おまえら同期には手は出さねえよ」

淡々とそう言って、青山は細長い指でハーフリムの眼鏡を外しながら息を吐いた。
姿をあらわした端正な切れ長の目で、鋭く私たちを一瞥する。

そして、筋張った大きな手でグラスを持ち上げ、ビールを呑んだ。

喉仏が上下に大きく動く。

……こーんなに無口で気が利かないヤツなのに、こういうところが、妙に色っぽいんだよなぁ。

ほら、あんなにせせら(わら)いしていた友佳までもが、とろんとした目で見てるじゃん。

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