あなたの為なら…
太陽の光で目を覚ます。
なんか久々によく寝た。
でも知らない部屋。
寝返りを打った時に、隣にいるのは男。
「おい、起きろよ。なんで私こんなとこいんの?」
そう言うと男は目を覚ます。
「お前普通の女じゃねぇーな?笑」
「だからなんだよ。」
イライラしてくる。
こっちの質問に答えろよ。
「お前華美だろ?この辺じゃ有名だからすぐにわかった。」
「ねぇ、ビール買ってきて。」
「なに未成年が飲んでるんだよ。」
「うっせーな。じゃあいい。自分で買ってくる。」
そう言って布団から出る。
「いいよ、俺買ってくる。あと欲しいものは?」
「タバコ。」
「ん。」
そう言って男は外へ行った。
なんでこんなとこにいる?
思い出せない。
ふと、腕を見ると包帯が巻かれている。
喧嘩したんだった。
タバコが吸いたくなり、ポケットに手を突っ込む。
箱にはあと1本。
頼んどいてよかった。
そう思いながらタバコを吸い始める。
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