御曹司くんに再会したら溺愛されました
「バカってなんだよ。
俺、全然、間違ってないと思うけど。」
晴生はクスクスと笑う。
「だって、私たち、昨日、付き合い始めた
ばかりだよ。
恋人期間1日で、プロポーズ?
あり得ないでしょ!?」
この世間知らずな御曹司くんは、何を考えてるんでしょう?
驚きすぎて、涙も引っ込んじゃったよ。
「俺、言わなかった?
結婚して、80と85になっても一緒にいるって。
里奈は違うの?
俺以外の誰かと結婚したい?」
ずるい…
晴生以外の人と結婚したいわけじゃない…
でも、いきなり結婚は…
「今はまだムリ…
今日、晴生を好きでも、10年後も晴生を
好きでいる自信がない。
今日、晴生に愛されても、この先も晴生に
愛し続けてもらえる自信もない。」
「里奈に自信がなくても、俺にはあるから、
大丈夫。
俺は、里奈をずっと好きだし、絶対に
離さないから、一生添い遂げられるよ。」