無感情なイケメン社員を熱血系に変える方法
なにも身に付けずに隣で寝息をたてている彩月を見ながら、駿太郎はため息をついた。

恋愛なんて、友情なんて、憧れながらもバカにすることで目をそらそうとしてきた。

それでもいいと思っていたし、実際に他人にはあまり興味もなかった。

しかし、彩月に対してはどうだろう。

今この瞬間、彩月の心と体を手に入れることができたが、それが永遠ではないことは知っている。

嫌われ者の自分とは違い、彩月は男女共に人気が高く、実際、他の男性からも言い寄られている場面を何度も見ている。

"どうしたら彩月を俺のもとに留めておける?"

恋愛初心者だけでなく、対人関係を結ぶことが初心者の駿太郎には新たな悩みが押し寄せてきていた。
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