一途な2人 ~強がり彼氏と強情彼女~
床に座ったまま、お互いに抱きしめ合いながら
どれだけの時間が経ったんだろう。

2人とも無言で、
たまに目が合っては、恥ずかし気に笑い合い、
額や頬っぺ、そして唇に優しいキスを落としてくれる。

嬉しくて、満たされて行くのを感じるけれど、
11年間の隙間を埋めるには全然足りない。

それにもう、私たちは高校生の子供じゃない。

愛を伝えるために、あの頃には未熟すぎてできなかった、
別の方法だって

今は誰からも咎められない。

「あの時の続き、してもいい?」

少し掠れているけれど、優しい声が耳に響く。

「・・うん。」

気づけば、お姫様抱っこと言うやつで
寝室の大きなベットに運ばれていた。
< 120 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop