嫌いな君を好きになる……
「桜………今はまだそのままで居てよ?

天のモノにはならないでっ」


君の言ったことが私は、よく分からない。

だけど、真くんが私の手を握る。

そして、突然私を連れて走り出す。


「きゃっ、真くんどうしたの?」

私は、真くんが早すぎて思うように走れない。


「きゃっ」


私は、真くんにお姫様ダッコされた。


何度目かのお姫様ダッコは、慣れない。


慣れそうにない。


だって、天くんとは違うドキドキが私の中にある。






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