嫌いな君を好きになる……
君の見つめる瞳が、憎しみに変わるのを見た。



ポケットから小型のナイフを出す君が、狙ってるのは私だ。


私のすぐ近くには、真くんがいる。


身動きが取れない。

怖くて動けない私に、ナイフは振り落とされた。


ガキィーンーーー


私の前に出た真くんが、ナイフを蹴りあげた。 

それは、駿足な早さで。


ナイフが宙を舞う。


キラリ、と光るナイフが落ちた。


風雅くんの顔スレスレに、ナイフが落ちた。






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