蟲と世界
 夜十時。私はゆっくり家に帰ってきた。普通なら徒歩十五分だろうか。しかし何も着てない穿いてないの状態で普通に歩けるはずがない。電柱やゴミ箱に隠れながら少しずつ歩いてきた。普段の倍以上の時間歩いて来ただろうか。360°全方位に注意、且つ胸と股を手と学校のカバンで隠す。普通なら精神的に参ってしまいそうな難作業だが幸い自分が普通じゃないのだろうか、体はもちろん心もあまり疲れなかった。蟲たちの恩恵を感じつつ、ワタシは少しずつ冷静になっていた。
 ただいまーと帰ってくるが家には誰もいない。彼女は風呂に入って寝ようとした。しかし寝れない。寝る気配すら一向に感じられない。むしろ身体は活発になっていくばかりだった。
 仕方ないのでベッドから起き上がって近くにあったゲーム機をやり始める。何時間もプレイしているうちにあることに気が付き始める。いつも以上に手が動く。それは今までできなかったコマンドを簡単にやってのけたのだ。個人的には嬉しいことだったが、自分の力でできるようになったというわけでなく、これでいいのかと迷ってしまった。決局私は一睡もせずにしなかった。これをオールと言うんだろう。
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