1%の甘さで
「助けてもらった?なにがあったの??」
んんっ?微かに杏里からブラックオーラが醸し出され始めたんだけど…?
「えっ、えーと…昨日実は変態おじさんに襲われそうになって大ピンチでした…。」
「はぁ!?」
「え!?」
2人して同時に驚いた表情をして私を見つめてくる。
えっ?そんなに美人たちに見つめられると照れるなー…あはは……とか言ったら確実にぶん殴られるな…。
「なにそれ!夏には言ったの!?」
ひとみんが私をバシバシ叩きながら聞いてくる。
「…言ってません。」
「なんで」
ちょっ!さっきまで驚いてたのに無表情、棒読みで聞いてくるの怖いよ!?杏里!
妙に目が座ってる杏里にビクビクしながら正直な話す。
「優哉先輩に出会えたことで頭がいっぱいいっぱいでした…。」
ここは素直に言っといた方がいいだろう!
変に誤魔化したり、嘘ついたりなんてしたら…すぐさま見抜かれ、めちゃくちゃ怒られるんだろうな。
「はぁ…もうそんなんだから心配事がつきないのよ。こっちは」
無表情だった顔はうなだれて私を見る。