隣の席の気になるあの子
そろそろ気づいてるよなー、彼女。



俺は腕を組みながらそんなことを思った。



彼女は鈍感だから気づかないかなと思ったけれどさすがにここまであからさまだと不審に思うよな。



俺は手のひらを見つめた。



俺は今まで、じゃんけんをする時彼女が勝てるように手を出してきた。



彼女は、英語が苦手だから勝ちたいって思いが伝わってきてついつい甘やかしちゃうんだよな。



その、必死そうな姿がかわいいから。



でも最近、彼女は勝てても曖昧な顔をするからきっと、俺に罪悪感を抱いていると思う。



彼女は優しいから。



…不審に思われないように今日は勝ちに行こうかな。



さすがに俺がチョキばっか出してると向こうも気を使うだろし。



俺は彼女を見た。



俺が勝ったらどんな反応するだろー。



…なんか、すごく楽しみになってきた。

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