好きなのに
デート
~ダブルデートの日~

「奈緒ちゃん!お待たせ、」

はぁ、今日も可愛い。
気合入ってるなぁ、私の為じゃないけど。
ピンクのスカートに白のブラウス、髪にはリボンまで、、可愛いから許す。

ブュゥー

大きな風が吹く、

すると横にいたかなえの長く黒い綺麗な髪がふわっとなびいた…『綺麗』

「え?綺麗?」

え、あ、私、今声に出てた??!?!

『え、あ、なんでもないよ。』

「そっかー、あ、三村先輩ー!!」

来てしまった、あいつが、
あいつしか頼めるやつがいなかった、

⌜お待たせ、なーおちゃん♡⌟

う、気持ち悪い…
こいつ、中島瞬(なかじましゅん)

こいつは私の事が好きだ。
あと、こいつだけが私の事を知っている。
諦めてもらうためにカミングアウトした、


「三村先輩、中島くん、奈緒ちゃん行こ!」


とかなえが楽しそうに言った。
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