イジワル御曹司ととろ甘同居はじめます
旅行の疲れと酒のせいで母と社長は眠ってしまった。

私たちは和室に布団を敷いて、二人を布団に寝かせた。

最初は凄く戸惑っていた2人も私たちの事を認めてくれて祝福してくれた。

そして自分の事のように喜んでお祝いしてくれて本当に私は幸せ者だと思う。


片付けを済ませリビングでワインを飲んでる建一さんの隣に座る。

「片付け任せちゃって悪かったな」

「ううん。私は皿洗っただけだし、他は建一さんがやってくれたじゃない。助かりました」

すると建一さんはワイングラスにワインを注ぐと私に差し出した。

「じゃあ・・・改めて乾杯しようか」

互いのグラスを合わせて乾杯した。

「なあ~。なんか急かすように結婚の話を進めたけど・・・みずほは嫌じゃない?」

「え?なんで?」

建一さんがワインを一口飲むと私を見る。

「何でって・・・女の人ならもっとサプライズ的なこととか思い出に残るようなロマンチックな事がよかったのかなって思って。俺たちのってロマンチックのかけらもなかったからさ・・・」

小さく溜息をついた。

「う~ん。確かにロマンチックとは言い難かったけど・・・そんなの全然いらないよ」

「え?」

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