【短】残月、残滓、残照、残恋。そして、残愛…。
「ほんと、ソウは狡い…で、どんな内容のファッションショーなの?」


「ウェディングドレス」


「…は?」


「色んなウェディングドレス着てランウェイにいる彩雪は、きっと滅茶苦茶綺麗なんだろうな…」



まるで夢を見る少年のように、目を輝かせて遠くを見るソウ。

そこに嘘は一つもなくて…私はドキドキする胸をきゅーっと押さえ込んだ。



「…発想がお父さんみたい…」


「…あのな、そこは『彼氏』にしといてくんない?」


「彼氏……?」


「ええ?俺達立派なカレカノでしょ?」


悪戯っぽくウィンクを投げてくるソウに、ため息を溢すと、ソウはがっくりと項垂れる。


「ほんと、そういうとこ…」

「…何よ?」

「彩雪らしくて、好き。愛してるよ」

「ば、ばか…っ」

「ね?今すぐ本物ってわけにはいかないからさ、ショーで先に見せて?彩雪のウェディングドレス姿」


うっとりするような顔で、囁くソウ。
蕩け出しそうな意識を現実に戻して、私はソウに疑問を投げる。
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