アナスタシア シンデレラ外伝
「うるさい。消えろ。馬鹿。」
「よぉ、カリカリしてないで、俺達とイイ事しようぜ。」
「あっち行って。ちょっと、触らないでよ。」

1人の少年が突然彼女に抱きついて、彼女を抱き上げた。
「ちょっと。何すんのよ。やめて。」
手足をバタバタさせるが、少年達の力は想像以上に強かった。あっという間に3人の少年に抱え込まれて、そのままどこかへ連れて行かれる。

(嘘でしょ。なんなの?)
 事態がイマイチ呑み込めず、アナスタシアが唖然としている間にも、彼等は足を止めず、ザワザワしていた町の音が遠ざかって行く。

 道を外れた草むらに放り出されて、茫然としていると、1人の少年が彼女の両手を後ろで押さえつけた。正面からは別の少年がアナスタシアの顔を眺めている。少年だった彼等と一緒に遊んだのは、もう五年以上前だったことを思い出す。この子の名前は確かクラウス。この子達に恨まれるようなことをした覚えはない。

「ちょっとだけだから、ね。」
そう言って、クラウスはアナスタシアに無理矢理キスをし、彼女の服を脱がし始めた。
「ちょっと!やだ。何やってんの。やめて。」
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