【医者恋シリーズ2】 冷徹ドクターのイジワルな庇護愛
「あの……聞いていいのかわかんないんすけど……」
「え、何?」
「あー……蓮さんと、そういうことになっちゃった、ってことっすか、今朝」
「……。はっ、はいぃぃ⁈」
急いで支度をして改めて病院に出ていくと、早速朝のお散歩業務が待っていた。
室屋さんが成犬のハスキーを。私がチワワとミニチュアダックスの二匹を連れて病院を出発した。
しばらく無言で歩いて、やっと口を開いたと思えばとんでもないことを言い出す室屋さん。
思わず驚愕で軽快だった足が立ち止まっていた。
「あー、いや、その! 別に変な興味で聞いてるとかじゃなく、その、見ちゃいけないものを見てしまって、聞いてしまったというか、なんというか……」
服の乱れを直し、タオルケットを畳んでいるタイミングで室屋さんがやって来て、ギョッとした目で私を見ていた。
まさか、本当に先生とあの場所で何か間違いがあったと勘違いを……⁈
「ちょっと待ってください! 何か猛烈に勘違いされているようですけど、何もないですからね! 本当に、何も!」
「え、あ、そうなんすか……でも」
「昨日の夜、先生が出掛けると言うので、一人で掃除をしてて、それで、うっかりあそこで寝ちゃって……」
真剣な眼差しで「本当です、信じてください!」と訴えるように言ってみると、室屋さんは困ったように苦笑を浮かべた。