【医者恋シリーズ2】 冷徹ドクターのイジワルな庇護愛


「蓮先生、いらっしゃるかしら? 今日は午後はオペ日でしょ?」


六渡寺さんは病院へと軽い足取りで向かっていく。

診療案内には、今日は午前中は外来診療、午後はオペとなっている。

だけど、オペをする動物がいなければ、午後は休診。

急患がいなければ、病院は閉めているはずだ。


「確認してみないとわからないのですが……」

「じゃあ今すぐ確認して。蓮先生に診てもらいたいの」


食い気味に言葉が返ってくる。

自己中で強引な人という印象を受けながら、この間のムロくんの話を思い返すともう印象は悪くなる一方だ。

仕方なく、六渡寺さんを引き連れて病院の入り口へと向かう。

入った受付にはちょうどムロくんがお会計をしていて、どうやらトリミングの予約後だったようだ。

お釣りを受け取る家族の方の足元には、ふわふわに丸くカットされたキャラメル色のポメラニアンがお座りしていた。

黒目でこっちを見つめてきて、つい手を振ってしまいそうになる。

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