【医者恋シリーズ2】 冷徹ドクターのイジワルな庇護愛
診察と治療が済み、手元の腕時計に目を落とした先生は、猫をケージに戻す職員の方に「奥、覗いていってもいいですか?」と尋ねる。
「どうぞどうぞ! 今、職員いて開いていますので、ご自由に覗いていってください」
帰る支度を終えた先生について、更に建物の奥へと廊下を進んでいく。
迷うことなく先生が向かった先には、鉄格子の仕切られた部屋に入れられた動物たちがいる広い空間だった。
清掃がしやすいようにか全体がコンクリートの部屋で、どこか冷たいような印象を受ける。
中に入ってくると、収容された犬猫たちは様々な反応で私たちを迎え入れた。
威嚇するように低く鳴く子。
奥に丸まり、怯えたようにじっとこっちを見ている子。
きゃんきゃんと甘えたように鳴いて飛び回る子。
産まれて間もないであろう小さな子から、立派な成犬成猫までと年齢も幅広い。
「もしかして、ここって……」
「もうすぐ殺処分されるかもしれない動物たちだ」
嫌な予感が的中し、言葉を失った。