俺らの本

俺の少ない友だち

段々人通りが多くなっていく道を一人で歩いていると、後ろから俺を呼ぶ声が聞こえてきた。


「ふぅ、追いついた!おはよう大ちゃん!!」


「あー。葵か。」


振り返ると、そこには幼なじみの鳥井 葵(とりい あおい)が息を切らして立っていた。


「大ちゃん今日も早いね~。」


「いや、葵が遅いだけだろ。」


そう言って、携帯電話を取り出し、葵に時間を見せる。


「もうこんな時間だったんだ!!昨日寝るの遅かったからな~。」


少し恥ずかしそうに笑う葵を見ると、目の下にクマが出来ていた。


「昨日もバイトか?」


「うん、昨日は色々あったから遅くなったんだ~。」


バイトってやっぱ大変なんだな。


そんなことをふと考えていると、急に葵が手をパンと叩いた。

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