カクテル紅茶館の事件簿録
この状況を作ったのはヌイだ。
それにいまだヘラヘラしてるんだから少しくらい乱暴でも致し方ないと思う。
「そうだね」
だけど当のヌイは待ってましたと言わんばかりに咳払いをしてから口を開く。
「まずはこの子の紹介から始めようか」
ヌイの言葉に少女を見ると狐につままれたかのような顔をしていた。
その顔が全てを物語っている。
少女とヌイもまた、初対面の仲なのだろう。
「この子の名前は高坂 希(こうさか のぞみ)」
「ちょっと待ってよ!」
開口一番、幸先悪く待ったの一声がかかる。