カクテル紅茶館の事件簿録

ーーー

ヌイに連れてこられたのは学校から電車で三十分のところにある個展会場だった。

ここに来るまでの三十分は軽い拷問だった。

きっと誰にとっても想像に難くないだろう。

ヌイは何が楽しいのか終始笑顔。

だけど無言。

ただニコニコとそこにいるだけ。

先輩は終始仏頂面。

不機嫌なことも隠そうともせず苛立たしげにそこにいる。

それに挟まれるは私。

右にニコニコ、左に仏頂面を携えて乗る電車はものすごく居心地が悪いものだった。
< 204 / 333 >

この作品をシェア

pagetop