カクテル紅茶館の事件簿録
「僕の弟だと思うんだ」
「うん」
返事をしておいてあれだけど、私にはヌイの言葉の意味が全く分からなかった。
むしろヌイの言葉で疑問は更に増えたくらい。
だけどいまはヌイが話して私は聞く時なんだと思って首を縦に振ってヌイの言葉を受け入れる。
「正直確信はない。葵が僕に似ているか分からない。
共通点があったわけでもない。葵のことはあの手紙にある内容しか分からない」
ヌイは言葉を切って視線を葵から私に移す。
その瞳は不安げに揺れていた。