カクテル紅茶館の事件簿録
「お腹空いたぁ」
カクテル喫茶店からここまで徒歩十分とは言えそもそものスタートが遅かったせいで時刻は午後二時を刻もうとしている。
「そうだね。それじゃあ早速シートを広げようか」
いつ何のために買ったのか、ヌイは大きなレジャーシートを持っていた。
でもこれならヌイと私が座ってなお、葵は悠々と過ごせるだろう。
「いただきまーす」
シートを敷いて葵を降ろして、カバンからおにぎりと卵焼きを出すまでに要した時間はほんの数分。
全てが整ってすぐ私は卵焼きにかぶりついた。
「んん!美味しー!」