カクテル紅茶館の事件簿録

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走ったはいいが運動を怠けてる私にとっては五分のランニングが限界だった。

上がった息を整えつつそのまま道なりに歩いてみた。

眼前には巨大なタワーがかなり近くまで迫っている。

それに近づけば近づくほどに人の数は増えていく。

「すご……」

さすが金曜日。

その量は普段にも増してめちゃくちゃ多い。

なんとなくその人並みに揉まれるのが嫌で私は更に歩みを進めた。
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