私の心霊体験談( 怖かったこと)

左腕

「死にたい…」


『え?』

「え?」



トンネルを出た瞬間、自分の口が「死にたい」と呟いた。彼は聞き返したが、私も聞き返した。



だって、初デートだよ?

こんな楽しいときに、私が死にたいなんて言うはずないじゃん。

私が言ったけど、、私じゃない、、



と、突然。左腕の感覚がなくなった。

自分ではない力で、左腕が彼の胴から離れていく。

私は慌てて、右手で左腕を掴んだ。



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