私の心霊体験談( 怖かったこと)

ごめんね

――何で?何でよ?!


はじめは動揺したが、段々と腹が立ってきた。



――彼との初デートよ?何で邪魔されないといけないの?死にたい?死にたいわけないじゃん!!


誰にともわからぬ怒りを、脳内で爆発させた。



――バカヤローーーーー!!!!






その瞬間、


フッ… と左腕が自分の感覚に戻った。






『 ご め ん ね … 』





右耳にハッキリと聞こえた、中年男性の声。


「え?」

振り向いた先には、誰もいない。







憑かれたのは、これが初めてだった。
< 8 / 39 >

この作品をシェア

pagetop