欲しいのは、たったひとり。
野桜(のざくら)さんは、まだうちの財閥が倒産していなかった時のパーティーでお父さんが知り合った人。


その人はとても信用できる人で優しい人だとお父さんに聞いた。

私は初等部から中等部へ上がり、中等部を卒業するまで野桜さんに学費を払ってもらっていた。 もちろん、七瑠も。


財閥が倒産した事から、私のお父さんとお母さんは離婚した。私と七瑠はお母さんと一緒に暮らすことに。 その時、私は中学1年生、七瑠は小学4年生だった。


中等部では、初等部で仲の良かった友達と縁を切り、目立たないように学校で過ごしていた。


胸の下辺りまで伸ばしていた髪は下ろして、マスクも着けて。地味ーに生活をしていた。





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