ツンの恩返しに、僕は108本のバラを贈るよ
「主人は海音リゾートホテルの顧問弁護士なの」
その驚愕の事実にクラクラと眩暈がした。
何てこと! こんなところにも副社長と繋がる人がいたなんて……。
「だったら副社長のこともご存知だった……?」
「ごめんなさい。別に隠すつもりはなかったのよ。でも、言う機会もなかったの」
確かに、彼女のご主人の話はしたことがなかった。
「奈々美さん、蘭子さんから『信じて』って言われなかった?」
「えっ、どうしてそれを……?」
「覚えているならいいの。だったら、誰が何を言ってこようとも気持ちをしっかり持って!」
「――そしたら、また瑞樹との平和な日々が戻るんでしょうか?」
私の願いは前のように瑞樹と二人、穏やかに過ごしたい。それだけだ。
「瑞樹君と二人だけの平和な日々じゃないかもしれないけど、大丈夫。貴女は幸せになれるわ」
その根拠がどこから来るものか分からなかったが、桜子さんは自信を持って言い放った。
「とにかく、瑞樹君を絶対に手渡しちゃダメよ!」
「それは当然です。何があってもあんな男になんか!」
それだけは私も自信を持って言える。たとえこの身に変えても瑞樹は守る!
「良かった。もうすぐ主人が帰ってくるから、それまでにお食事を済ませちゃいましょう」
途端にいつもの桜子さんに戻る。
何となくだが……この時初めて、彼女も只者ではないような気がした。
その驚愕の事実にクラクラと眩暈がした。
何てこと! こんなところにも副社長と繋がる人がいたなんて……。
「だったら副社長のこともご存知だった……?」
「ごめんなさい。別に隠すつもりはなかったのよ。でも、言う機会もなかったの」
確かに、彼女のご主人の話はしたことがなかった。
「奈々美さん、蘭子さんから『信じて』って言われなかった?」
「えっ、どうしてそれを……?」
「覚えているならいいの。だったら、誰が何を言ってこようとも気持ちをしっかり持って!」
「――そしたら、また瑞樹との平和な日々が戻るんでしょうか?」
私の願いは前のように瑞樹と二人、穏やかに過ごしたい。それだけだ。
「瑞樹君と二人だけの平和な日々じゃないかもしれないけど、大丈夫。貴女は幸せになれるわ」
その根拠がどこから来るものか分からなかったが、桜子さんは自信を持って言い放った。
「とにかく、瑞樹君を絶対に手渡しちゃダメよ!」
「それは当然です。何があってもあんな男になんか!」
それだけは私も自信を持って言える。たとえこの身に変えても瑞樹は守る!
「良かった。もうすぐ主人が帰ってくるから、それまでにお食事を済ませちゃいましょう」
途端にいつもの桜子さんに戻る。
何となくだが……この時初めて、彼女も只者ではないような気がした。