ツンの恩返しに、僕は108本のバラを贈るよ
「アパートに荷物を取りに行くのと瑞樹君のお迎えは私の車で、そのままホテルに送っていきます。桜子も泊まりの用意をして」
その後の行動は櫻木氏の陣頭指揮の元、実にスムーズに進み、午後六時には瑞樹共々ホテルの一室にいた。
「いいんですか? こんな素敵なお部屋」
部屋はセミスイートと言われる部屋だった。
「ご心配なく」
子連れということで、『夕食はルームサービスを頼んだから一緒に』と言って桜子さんの泊まる部屋で取った。
「私は食事を済ませたら一旦戻ります」
「あっ、お仕事を中断させてしまって申し訳ございませんでした」
深々と頭を下げると、「気にしなくていいですよ。これも仕事の一環ですから」と櫻木氏が微笑んだ。
仕事? 疑問符が浮かび、あっ、と思い出す。
もしかしたら楠木建設に関わりを持つ者を調べているのかも……と蘭子さんとの会話が脳裏を掠める。
それを裏付けるような櫻木氏の笑み。
「ということですから、奈々美さんはここで美味しい物を食べ、癒やされていて下さい」
――本当にいいのだろうか? そんな呑気な時間を過ごしていても……。
「大丈夫! 素敵な王子様が悪い奴をやっつけてくれるわ」
そう言って桜子さんが櫻木氏を熱く見つめる。
その後の行動は櫻木氏の陣頭指揮の元、実にスムーズに進み、午後六時には瑞樹共々ホテルの一室にいた。
「いいんですか? こんな素敵なお部屋」
部屋はセミスイートと言われる部屋だった。
「ご心配なく」
子連れということで、『夕食はルームサービスを頼んだから一緒に』と言って桜子さんの泊まる部屋で取った。
「私は食事を済ませたら一旦戻ります」
「あっ、お仕事を中断させてしまって申し訳ございませんでした」
深々と頭を下げると、「気にしなくていいですよ。これも仕事の一環ですから」と櫻木氏が微笑んだ。
仕事? 疑問符が浮かび、あっ、と思い出す。
もしかしたら楠木建設に関わりを持つ者を調べているのかも……と蘭子さんとの会話が脳裏を掠める。
それを裏付けるような櫻木氏の笑み。
「ということですから、奈々美さんはここで美味しい物を食べ、癒やされていて下さい」
――本当にいいのだろうか? そんな呑気な時間を過ごしていても……。
「大丈夫! 素敵な王子様が悪い奴をやっつけてくれるわ」
そう言って桜子さんが櫻木氏を熱く見つめる。