君の隣でその白いドレスを着たくて
そして放課後。
あたしは佳奈とふたりで、図書館にやってきた。
「よし。頑張ろっ。」
「わからないところあったら、いつでも声かけてね。」
「はーい。」
あたしたちは、とりあえず、個々の勉強を始める。
今回のテストは、赤点を取ると夏休みに補習を受けないといけないからという理由で、佳奈はものすごく頑張っている。
あたしも補習は嫌だし、頑張らないと・・・!
開始数分。
佳奈が隣でうんうん唸ってるのが聞こえる。
声をかけようかとも思ったけれど、自分で考えているのかもしれないし、声かけてくれるまで待とうと思った。
それから2、3分唸った後で、佳奈が声をかけてきた。
「梨々ー。
やっぱ考えても無理だった・・・。
ここなんだけど・・・。」
「えっと、これは、まずここの数字を───」
「おぉー。なるほど!わかった!
ありがとう。」