絡まった糸のその先
これが日常
おきた。
目が覚めた。
いつも通り学校がある平日。
「チビおきろ」
幼なじみの弟的存在の『健』
「うるさいなぁ‼帰れストーカー‼」
この答え方でお気づきだろう。こいつは本気でただの幼なじみ。少女漫画のような幼なじみと恋…♡なんてものはうまれるわけもなく…って考えていたら家を出る時間。
まあ普通に仲いいから途中までは一緒に登校。途中っていうのは健は私立の中学だから駅でばいばい。あ、私は全然ちがうよ?

そして学校につくと汗だくの『れのちぃ』こと『玲乃』が走ってくる。
「根川おはよおおお!!!」
あ、紹介遅れました。根川優愛(ねかわゆあ)でっす。
「れのちぃおはよ。ソフト部も大変だね。おつかれさま。」
れのちぃはソフト部の部長。かわいいしうるさいし、目立つ子だね。
「そろそろあいつも朝練おわりでくるんじゃない?」
ニヤニヤしてりのちぃが言ってるあいつとは…
「はよーっすせーや‼」
「はよー。」
男子にも女子にも人気者の井田 星夜。
「せーやおはよ‼」
なーんて声をかけてるところを妄想する朝。男子同士の絡みを聞いて妄想してしまう。
今は3月23日。今年のクリスマスに私はせーやに告白をした。そしてふられた。ずっと仲良くて優しいせーやは私に「友達としてよろしくな」なんて言ってくれたけど現実はうまくいかない。席は離れてるしその日から話してないし。はぁ…話したいな。

あっという間に放課後で私は部活の前にれのちぃとれのちぃの彼氏がいる剣道部に寄り道をする。
「れんくんだいすき♡今日もがんばってね」
「俺もだよ‼はやく一緒に帰ろうな♡」
いや、目の前で何見せられてんだよバカップルめ。うらやましいなくそ。
「ごめんね根川‼サッカー部のほう一緒に行ってあげるから〜〜」
「うん。結構です。」
せーやはサッカー部のレギュラー。前はよく行ってたけど今は絶対に行けない…。
「じゃあれのも部活いくわ」
「じゃねー」
やっと部活いける…。

「部活はじめまーす。」
音楽室に帰ってきて私達は部活を始める。
ちなみに私は合唱部。まぁ…部長やってます。
「発声終わった人から休憩してー」
ふぅ。やっぱ音楽室最高。だって4階だからサッカー部見わたし放題←
「あはははっ‼せーやおもろすぎやろ‼」
校庭から聞こえる女子の声。やっぱりね。
バレー部の千代ちゃん。せーやの幼なじみだしすごく仲いい。バレー部も外練習だし。いいなぁ。
「ねーねー!!なにしてるのー?」
私の隣から大声で叫んだのは部活仲間の…
「ちょ!!もななにしてんの⁉」
もなです。 うん。それどころじゃない。すごい勢いで窓を閉める私。
「気になるなら声かけろよ〜」
ブーブー言ってるもなだけどね…
「私はそこまで積極的じゃないんだわ〜…」

そして部活が終わって放課後。
もなと帰りながら途中で健も混ざる。
そして家に帰ってくる。

 これが私の日常です。
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