俺様外科医の極甘プロポーズ

「りさ、おまえ最近やせたんじゃないか?」

 お風呂から上がった私を見つめて壱也先生は言った。

「そうでしょうか。気のせいじゃないですか?」

 私はごまかすように笑った。でも、先生はもうとっくに見抜いていたのだろう。

体重は五キロ以上も減った。病院でする食事はほとんどのどを通らなくなっていたのだ。

「俺は少しくらい贅肉があった方が好きだけどな」

「……それは以前の私に贅肉がついていたということですよね、先生!」

 拗ねたように言うと、「冗談だよ」と笑って私を手招きする。先生は私をソファーに座らせるとドライヤーをもってきて髪を乾かしはじめる。

「熱くない?」

「大丈夫です」

最近先生はこうして私を甘やかす。

はじめは遠慮していた私も、男性の大きな手で髪を梳いてもらうのは本当に気持ちがよくて、申し訳ないと思いながらもつい髪を濡れたままにしてお風呂場から出てきてしまっている。

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