俺様外科医の極甘プロポーズ
夕方の首都高は予想通りの混雑ぶりで、先生はナビを見ながら一般道へ降りる。その後は高速道路を乗ったり下りたりしながら、どうにか予定時刻ぎりぎりに旅館に到着することができた。
車を降りて驚いたのは、名前を聞いてわかるような老舗の高級旅館だったこと。
宿のおかみに丁寧に出迎えてもらい、ロビーに通されるとお茶とお菓子が目の前に置かれた。とてもおいしそうなお饅頭。おなかがすいていた私はゴクリと唾をのみ込む。
先生が宿帳の記入をしている間、食べるように勧められたが断腸の思いで断った。
だって、これからおいしい夕食が待っているんだから。
「柏瀬様。それではお部屋にご案内いたします」
若い中居さんについて、板張りの広い廊下を進んだ。
私たちの部屋は別館になるとのことで、本館から渡り廊下で別の建物へ入った。