最弱救世主とドS騎士
「しかし王様。リナは魔法も使えず何もできない異世界の女です」
必死な顔でリアムが反論するけれど
アレックスはそれを無視して私の前に膝をつき、ゆっくりと身をかがめて敬意を表す。
「ア、アレックスやめて!」
私は反射的に床に座り込み
無理やりアレックスより姿勢を小さくした。
王様より上に立つなんてヤバいでしょう!
「リナはこの国の救世主だ」
「顔を上げて下さい」
剣を壁に立てかけてアレックスを引っ張り、とりあえず近くのソファに4人で座って作戦会議。
シルフィンに冷たいハーブティーをリクエストすると、魔法で出してくれたので思わず一気飲み。おかわりお願いします。喉カラカラです。
「私は……戦おうと思う」
アレックスの重い一言が部屋に響いて、リアムの表情が怖いくらい引き締まる。
「戦うだけ無駄で、私とフレンドの命と引き換えにこの国が守れるのなら、この命を差し出そうと思っていたが……最後まで戦おうと思う。どうだろう?」
「王様」
シルフィンが涙ぐむので、私もつられて涙を流す。
待っていたんだよ
シルフィンはリアムは国民は
アレックスのその一言を待っていたんだよ。