そして、失恋をする
「はぁ 」

もう一度深いため息をこぼした後、僕は夜空を見上げた。

夜空には半分欠けた月が浮かんでいた。見える星の数が少ないせいか、いつもより夜空が暗く感じた。

「………生きれないから」

「え?」

彼女が言った言葉がかすかに聞こえて、僕はそっちに視線を向けた。

「一周間しか生きれないから、死にたいのよ!わかった?」

今度ははっきりと聞こえた彼女の言葉を聞いて、僕の心臓がドクンと音を立てた。

「生きれ………ない………」

かすれた声で呟いたのと同時に、僕の好きだった千春の姿が脳裏によみがえった。

『死ぬ人を好きになっても、辛くないの?』

とつぜん、毎週見ているドラマのヒロインのセリフが僕の頭によみがえった。

あのドラマの結末は最後まで放送されてないしまだわからないが、僕の好きだった千春も一周間しか生きれないわずかな人生だった。
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