そして、失恋をする
「陸、一緒に帰ろうぜ」

「ああ、いいぜ」

修也にそう言われて、僕はそう答えた。

教室にある壁掛け時計が午後三時四十分を指したとき、今日の学校の授業が終了した。辺りを見回すと、クラスメイトの生徒たちがカバンを持って教室から出て行く姿が見える。

「帰るの?」

「うん、帰るよ」

隣にいた希にそう訊かれて、僕はそう答えた。

「希は、今から部活か?」

「うん」

「そうか、がんばれよ。希」

「おい、早く帰るぞ。陸」

「あ、わかった」

修也に促されて、僕は慌ててカバンを手に持った。

「じゃあな、希」

そう言って僕は、修也と一緒に学校を出た。
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