* Reality * ~鏡の顔~
これからが私の本来のミッションが始まる。専務の会食現場に入れないという事は…聞かれたくない内容の話しをするという訳だから───


専務に 超ミクロボイスレコーダーを忍ばせ、ミッションを遂行する。


一度部屋に帰り 服と身なりを変え 車をチェンジして会食現場に向かう。


誰もさっきまでの私だと気付かないはず。助手席の私の見た目は ダンサーさながらのスポカジ。隣にはイケてるメンズを引き連れ イチャコラしながらの 盗聴待ち。


イケてるメンズは 臨時雇いの私のツレ。


「で…今日の報酬はこっちのリクエストで 身体で払って貰おうかな。」


「な訳ないでしょ?ちゃんと報酬は払うんだから、正規のリージェントの方からね。」


「ちぇっ。ここ…まだ、彼氏作らないの?」


「///名前呼ばないでよ。外では胡桃なんだから。」


「何でだよ。可愛い名前なのに…。」



絶対嫌だ…私には似合わな過ぎるだっさい名前────心美(ここみ)



どんだけ期待しちゃった、うちの親?


もう、絶対封印なんだからね、私の人格から全て捨ててしまいたい。
昔の出来事を思い出しそうになり、心に慌てて蓋をした…




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