* Reality * ~鏡の顔~
「ここ…じゃなくて───胡桃…キスぐらいはいいだろ?」

「は?いいわけないでしょう?ちょっと静かにしてくれない?」


「ちっ…ここはいつもつれない。男なら俺様、昔からぶれない女王様だ…」

女王様か…よく言われるけど───
そんな事ないんだよね…本当は…

弱い自分を偽って キツい命令系の言葉使いが多いせいで、そんなイメージなだけ…

怖いんだ────本当の姿の私を見られるのが…


「んっ。いやっ//」

急に抱きつかれ キスで口を塞がれ───
油断してしまった…


「仕方ないだろ。あいつがこっち見ようとしたから。」

確かにそうかもしれないけど…
キスしないでよ…

この仕事で何が嫌かって?
こっちの気持ちとお構いなしに 簡単に奪われるキスや体の関係を持ちたくない。


ミッションの為に、身売りみたいな真似とか、平気じゃないから…

私の乙女な気持ちは殺さないで───





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