処刑バッヂ
真奈ちゃんの怨みを理解できないまま死んで行くのは、嫌だった。


「そうだね。あたしたちにはちゃんと見なきゃいけない現実があるんだもんね」


「あぁ。行けるか?」


涼希があたしの足を気にしてくれている。


あたしは大きく頷いた。


「大丈夫だよ。行こう」


あたしはそう言い、立ちあがったのだった。
< 194 / 229 >

この作品をシェア

pagetop