処刑バッヂ
なにか大きな物に黒い布がかぶせられている。


「この布、取ってみるか」


晴康がそう言い、布の端を掴んだ。


「そんな勝手なことして大丈夫なのかな?」


麻央がそう言ったが、晴康はすでに布を半分ほどめくってしまっていた。


「なんだこれ……」


半分めくれた布の中を見て、晴康が唖然とした表情を浮かべてそう呟いた。


中から現れたのはノコギリやハンマー、手錠にロープと言った物騒なものばかりだったのだ。


「まさか、犯人の道具とか?」


あたしは数歩後ずさりをしてそう言った。
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