ヴァーチャル・リアリティ
恐怖心から後ずさりをした。


「おめでとう、ゲームクリアだよ」


中央に立つ男がそう言った。


年齢はあたしたちよりも少し上に見える。


「誰……?」


百花が聞く。


「俺はこのゲームを作った本人だ」


男が自信満々の笑顔をこちらへ向けてそう言った。


「このゲーム……一体なんなんですか!?」


あたしは百花の前に立ってそう聞いた。


「リアルVR、とでも名付けようかな? 結愛はどう思う?」


男はそう言い、横にいる女を見てほほ笑んだ。


「そうだね。いいかも」


結愛と呼ばれた女も笑顔だ。
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