ヴァーチャル・リアリティ
「今の……なんだったの……」


見たことのない女性が目を吊り上げ、自分に襲い掛かってきていた。


思い出しただけで全身に鳥肌が立つ。


女性の表情はあたしへの憎悪を感じ取る事ができた。


「なにかヒントを見つけたのか?」


晴道がそう聞いてくる。


「ヒントかどうかわからないけど、フライパンを手に持ったら映像が流れて来たの」


あたしは早口で説明した。


「フライパン?」


陽大が聞き返して来る。


「そう。シンクの下にある」
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