【完】キミスター♡
けれど、教室にこんな顔で入ったら、真人に何を言われるか分からない。
だから、そのまま保健室に向かう。

なのに、待っていたとばかりに…そこに真人が立っていた。

意地の悪い顔をして…。


「おい、海夏…なんだよ、そんな怖い顔して?オレ、なんかした?」


その言葉の白々しさに、心臓がぎゅうと鷲掴みされたようになる。


「…なんでもない。ていうか、あんたには一切関係ないでしょ」

「なんで?オレは本当のこと教えてやっただけだろ?それの何が悪いわけ?」


そう言って、ジリジリと距離を詰めてくる真人。


私は、吐き気がした。
そして、目眩も…。
自然と、呼吸が荒くなる。

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