【完】キミスター♡
「…っ。その、無駄な気遣いがしゃくにさわるのよ。……いい加減にして。…どいつもこいつも…大嫌い」


こんな奴の前でなんか、泣きたくない。
負けたくない。
…それでも、じわりと滲んでくる涙を止めることが出来ず、口元を覆う。


「皆、最低…っ」


低く吐き出した言葉。
呼吸がどんどん荒くなる。


あぁ、このまま、心臓を止められたらなら…どんなにいいだろう。
このまま、遠い場所に逝けたら…どんなに楽だろう。

私は、息苦しさを全身で感じながら、そのまま意識を失くした。

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