課長の溺愛に付いていけません

第3話 発注ミス

いくら注意深く仕事をしていたとしても、ミスの一つや二つ、起きる事もある。

それが、大変なミスになる事も。


それは、１本の電話から始まった。

「えっ？葉書が500枚しか届いていない？」

私は直ぐに、発注書を見直した。

仕事では600枚必要なのに、100枚足りない。


「どうした？」

直ぐに池田課長が、駆けつけてくれた。

「それが、葉書の発注が100枚足らないそうです。」

「いつ、届けられる？」

「直ぐに確認します。」

電話を切って、私は発注書を見直した。

確かに500枚のセットと、バラで100枚、発注したはずなのに。

でも、発注先に確認したら、驚きの声が聞こえてきた。

「えっ？これ、100枚なの？」