課長の溺愛に付いていけません
「気を付けて行けよ。」

「はい。」

そして私は、課長のお見送りを受けて、また阿部課長を待ち続けた。

それにしても、阿部課長遅い。

約束の時間になっても、姿を現さない。

「遅いなぁ。何やってんだろう。」

はぁーっと、ため息をついた。


何やってんだろう。

それは、自分かもしれない。

いや、上司に飲みに誘われたら、余程の理由がない限り、断っちゃあいけないと思うし。

上司が遅れていても、ずっと待っているのが、部下でしょ。

でも、何だかなぁ……

いくら上司でも、そこまでする人なのかな。


私は、自分の腕時計を見た。

待ち合わせの時間より、5分遅れている。

これは、課長に連絡した方がいいのではないか。

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