課長の溺愛に付いていけません
あんな気の無い返事をして。

あんな俺には関係ないって顔をして。

ずっと、私達の後を追っていたなんて。


えっ?なに?ストーカー!?


「な、何だよ。悪かったな!」

急に課長は、慌てふためいた。

「心配だったんだよ、おまえの事が!」

恥ずかしそうに赤い顔をする課長が、何だか可愛く見える。

「おかげで助かりました。ありがとうございました。」

お礼を言うと私は、課長を追い越した。

「ふふふ。」

「何が可笑しい。」

ブスッとしている課長に、クルッと振り返った。

「課長。私の事、俺のモノだって言ってましたよね。」

「ああ、言った。だから?」

「いつ、そんな事になりました?」

私と課長は、無表情で見つめ合った。



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