課長の溺愛に付いていけません
あわわ、どうしよう。

落ち着け、落ち着け。

まだ、好きだと決まった訳じゃない。

でも……

課長のセクハラ発言がないと、寂しいよ……


そんなある日。

会社に忘れ物をして、取りに行ったら、まだオフィスに電気がついていた。

誰だろう。

ちょっと覗いて見ると、課長が一人残業していた。


一緒に残業したい……


ん?ちょっと待て。

私の仕事は、終わったはず。

早まるな、私。

でも、ちょっとだけなら、お邪魔してもいいよね。


私は、近くの自販機で缶コーヒーを買うと、課長に近づいた。

「課長、お疲れ様です。」

「えっ?森?どうした?こんな時間に。」

「忘れ物してしまって。」

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