課長の溺愛に付いていけません
「あーあ。今日は残業になちゃったなぁ。」

背伸びをして、私はしばしの休憩にした。


課長のあのセクハラ紛いのいちゃいちゃも、よく考えれば愛嬌なのかな。

あんまり嫌だ嫌だと思わないで、課長に取り入るのも一つの作戦?


そんな時、声がした。

「なんだ、森。残業か?」

暗い廊下から、池田課長がオフィスに入って来た。

「え、ええ。まあ。」

すると課長は、私がチェックしていた資料を、取り上げた。

「これ……俺が頼んだ仕事……」

私は課長から、その資料を受け取った。

「ああ、いいんです。早く仕事覚えたいですし。」


すると課長は、後ろから私の事を抱きしめた。

「えっ?課長?」



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